ヴァイオリンを始めたい、というあなたへ

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はじめに

あなたはヴァイオリンを始めようと思ってこのサイトにいらっしゃったのだと思う。

ようこそ「ヴィオラでポン!」へ!

この記事全文を簡潔に要約すると

ヴァイオリンもいいけどヴィオラも素晴らしいよ!

という一文になる。

つまり、この記事で「ヴァイオリンの始め方」に触れることは無い。

もっぱらヴィオラを宣伝する内容になるであろう。

ちょーと待った! 戻るボタン押す前に

なーんだ、ヴァイオリンの情報知りたかったのにな...読むのやめよう...と思ったとしても、あと1分このページにとどまって頂きたい。

私からのお願いである。

ヴィオラのススメ

ヴィオラは大変魅力的な楽器である。

あなた中学生以上であれば、ヴァイオリンを始めるよりもヴィオラを始めた方が幸せな音楽人生を送れる可能性が高い。

理由は後述する。

ヴィオラとは?

そもそもヴィオラという楽器を知らないかもしれないので、簡単に解説する。

ヴィオラはヴァイオリンよりも一回り大きい楽器で、構え方はヴァイオリンとほぼ同じである。

最低音がヴァイオリンより5度低く、音域がヴァイオリンよりも広い。

音質は深くて渋い。好きな人にはこれがたまらないはずだ。

ヴィオラはヴァイオリンほどテクニックを求められない

弦楽器は小さいころから始めないと、自由自在なテクニックを得ることができない楽器である。

これは、ある程度仕方のないことだと言える。

ソロ曲においてもオーケストラのパート譜においても、ヴァイオリンはひたすら細かい音を弾かなくてはならない。

すると自ずとテクニック的に厳しい個所が多くなってしまう。

中学生以上になってからヴァイオリンを始めた場合、荒れ狂う譜面と、それについていけない自分に嫌気がさしてやる気を失ってしまう可能性は十分あり得る。

実際、過去私の友達もそのような状態になってしまったのだ。

一方ヴィオラの譜面は比較的簡単である。

もちろん難しい所もあるが、基本的にそのような個所は全体の1割を切っている。

ヴィオラはテクニックよりも音色や表現が重視される楽器だからだ。

音色や表現を追求する作業。

これこそが音楽の喜びであると私は思っている。

ヴィオラは、テクニックの練習にとらわれず音色や表現を追求することが初心者のうちから可能な楽器なのだ。

ヴィオラはヴァイオリンより競合が少ない

ヴィオラは演奏人口が少ない楽器である。

しかもそのほとんどが中学生以上から始めている。

ヴァイオリンの場合、幼少のころからやっている人たちの超人的なテクニックに中学はじめの者が追いつくことは不可能であるが、ヴィオラの場合そのようなことが無い。

私は中学1年生の頃ヴィオラを始めたが、大学生となった今ではほぼトップ層(?)である。

その一方で、高校はじめであって大学はじめであっても社会人はじめであっても、私より上手な人はたくさんいる。

つまりヴィオラの場合、スタートラインが平等なのである。

このため、長くモチベーションを保つことができるし、何よりもやっていて楽しい。

ヴィオラ奏者はアマオケ界では引っ張りだこ

ヴィオラの演奏人口が少ないことは前述した。

これゆえ、アマオケではヴィオラ奏者が慢性的に不足している。

だから、どこのオケもヴィオラ奏者が欲しい。

ヴァイオリンパートやチェロパートにはオーディションがあるのに、

ヴィオラパートだけはオーディションが無いアマオケも多い。

しかも初心者歓迎という触れ込みもあるのがオチだ。

このようにヴィオラ奏者のアマオケ入団は超売り手市場である。

しかも、入団してからも大切にされる。

なぜならば退団されては困るからである。

また、パートの人数が少ないので、自然とアットホームな雰囲気になる。

一方ヴァイオリンは演奏人口があまりにも多いので入団は買い手市場になる場合がある。

オーディションを課す大学オケも多い。

入団してからも大変である。

自分よりうまい人間がゴロゴロいるので、よほどキャラが濃かったり事務処理能力に優れていない限り、オケ社会に埋もれた窓際部員になってしまうかもしれない。

私がヴァイオリンよりもヴィオラを始めた方が幸せな音楽人生を送れると主張するのは、こういう訳である。

最後に

最後に私の高校の恩師の話をする。

恩師は私が所属していたオーケストラの顧問であり、演奏楽器はヴィオラである。

彼は、学校で担当教科を教える傍ら、10個!のアマオケを掛け持ちしている。

彼は非常に幸せそうである。

酔っぱらうといつも嬉しそうに、

「俺が乗ったことのない(演奏したことのない)交響曲はこれとこれとこれだけだ! でも今度これに乗れることになったんだぞ!」

と威張る。

今では、私はこの幸せそうな顧問に微笑みながらビールを注ぐことが楽しみとなっている。

さあ「ヴィオラ 始める」で検索だ!

今まで書いてきたことは、あくまでもアマチュアヴィオラ奏者としての意見であるが、ウソを言っているつもりはない。

もちろんヴァイオリンにもヴィオラにはない良さが沢山ある。

しかし、楽器を始めるならばヴァイオリンよりもヴィオラを私は強くお勧めする。

この記事を読んで少しでもヴィオラになびいていただければ、この上ない喜びである。

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