オブリガートについてまじめに語ります

たまには真面目な記事を書きたいな、と思ったので、これまで使っていたオブリガートっていう弦のレビューでも書こうと思います。

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弦の種類

弦楽器の弦には芯の材質によって、ガット弦・スチール弦・ナイロン弦の3種類に分類されます。

そのうちオブリガートはナイロン弦に該当します。

ナイロン弦の特徴

ナイロン弦は、ガット弦の柔らかい音質をある程度保ちつつ、チューニングの安定性も良いのが特徴です。

最近はプロ奏者もナイロン弦を使うことが増えてきたため、ナイロン弦は現代主流の弦といってもいいでしょう。

時代の流れには乗るタイプの僕は、迷うことなく常にナイロン弦を使っています。

ナイロン弦:オブリガート

オブリガートはどうやらオリーブというガット弦の音色を目指しているそうです。

オリーブとは、ガット弦一番人気のスーパースターともいえる弦で、

定価で買うとなんと4万円を超えます。(ディスカウントで約2万4千円)

ウヒャーーーーーー

いっしょーーーーーーーガット弦なんか買わねぇぜ! (フラグを立てました)

オブリガートは定価ですと約2万4千円。

ディスカウントで買えば1万5千円程度で買えるので、この値段でオリーブっぽい音色が楽しめれば十分だと思っています...

私、オリーブの音色を知りません!

音色

音色の幅が広く、美しい音がする印象です。

金属チックな音がしにくいのがとても素晴らしい。

その代わり、弦が少し柔らかいので、低弦がはっきりと発音されないこともありますが、楽器によるところでしょう。

ただし、A線に関しては少し硬質な音がするかも。ボーイング技術でカバーできる程度です。

A線の音のデリケートさは完全には解決されていないようです。

(残念ながらほとんどの弦がそうなのですが...)

また、C線の反応が若干悪く、弓の音が鳴りやすい印象もあります。これも、弓と弦が垂直になることを意識すれば改善されます。大部分は技術的問題と言えます。

ハイポジションの時にかすれた音が出ることがあります。これも、左手の押さえを強くすると改善されます。

音色を生かすには一定の技術が必要とも言えますが、それ以上の良さは十分にあるでしょう。

 音量

結構大きな音まで出るので、音量の幅は豊かです。

弦楽器では大きな音をだすのに、圧力をかけるか弓のスピードを速くしますが、圧力をかけるとより大きな音が出るという印象です。

がっつり出しても金属的な音が出にくいのもグッド。

ただし、ピアノをだそうとすると反応が良い弦ではないので、技術面で気を使う必要があるでしょう。

組み合わせ

オブリガートでは、A線の音の硬さに若干の不満が残る場合があるため、A線を別の弦で代用することが主流です。

最も多いのがラーセンとの組み合わせで、ラーセンもナイロン弦です。

(ただし、私はラーセンを使ったことがありません)

私が個人的にやっていたのは、C線をエヴァピラッツィにする、という組み合わせです。

エヴァピラッツィもナイロン弦です。

オブリガートは弦が柔らかくのC線がぶよぶよして音がぼやけることがあるので、音の強いエヴァピラッツィをC線に使いました。(一般的に容認されうるものかは不明)

まとめ

  • オブリガートはナイロン弦で、ガット弦最高峰であるオリーブの音色を目指した弦

  • そのため、弦が柔らかく美しい音色に特徴がある

  • 弦が柔らかいため低弦のほうの発音が悪い場合がある

  • ただし、A線は少し音が硬質かもしれない

  • 使いこなすには、一定の技術、または他の弦との効果的な組み合わせを考えることが必要である

おしまい!

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