「つらい」を「面白くなってきたじゃねーの」に言い換えるライフハックを意識的に実践した結果「面白くなってきたじゃねーの」しか言えなくなって面白くなってきたじゃねーの
— 獏(ばく) (@baku_dreameater) 2016年2月1日
このツイートに感化され、私は楽器の練習モチベーションを上げるためのライフハックを考えました。
練習中に「できない」とか「下手だ」という言葉をすべて「伸び代がある」と言い換えるライフハックを考えた。
— ヴァー+@大学オケ (@viola_de_pon) 2016年3月23日
そもそもの話、はてなキーワードによりますと、「ライフハック」とは
効率良く仕事をこなし、高い生産性を上げ、人生のクオリティを高めるための工夫。
という意味で、最近では仕事に限らず様々な範囲で使われる用語なのだそうです。
「出来ない」は「伸びしろがある」へ
練習において最も無駄なのは「出来ない出来ない」と言ってくよくよ悩んでいる時間なので、単純にその時間をなくせば良いわけです。
そこで「出来ない」とか「弾けない」とか、悲観的な表現についてはすべて「伸びしろがある」という言葉にこじつけてしまうのが単純にして最強の方法でしょう。
「伸びしろがある」→「練習しようぜ」という自然な流れが、無意識のうちに脳内にできれば、こちらの勝ちとなります。
別にすぐに練習をせず、「伸びしろがある」→「どのように伸ばそう」と考え始めても全く問題ないでしょう。
どうやって伸ばすかを考えることは、「出来ない出来ない」と悩むよりも、月とスッポン、或いは、太陽とスリッパ、もしくは雲と泥くらいの差があります。
しかも、「伸びしろがある」というのはプラスの表現なので、「出来ない」「弾けない」「合わない」「会えない」「モテない」といったマイナスの表現を使うよりも、精神にとって衛生的です。
自ずと練習に対するモチベーションは上がっていくことでしょう。
「出来る」と思っても「伸びしろが広がった」と考える
「勝手兜の緒を締めよ」という諺があると思いますが、私はこの諺の再現性に疑問を持っております。
勝手兜の緒を締められた昔の偉い武将さんほど我々のメンタルは強くないのが実情です。
私としては、そもそも「勝った」という意識を持った瞬間人は堕落すると考えています・
これと似て、「出来る」と思った瞬間、人は舞い上がるので練習効率は落ちるわけです。
喜んでいる暇があったら練習しようなっ、ということであります。
よって「出来る」という悪魔の言葉さえ封印してしまえば、幾分状況は改善されると思います。
そこで「出来る」「弾ける」「合う」「会える」「モテる」といったプラスの表現をすべて「伸びしろが広がった」と置き換えてしまえば良いのです。
なぜ伸びしろが広がるのか
何かが出来るようになるということは、すなわち次のステップに進めるということを意味します。
例えば、弓で高速で刻むことと跳ねることができるようになれば、次はスピッカートの練習が可能になります。
移弦ができるようになれば、移弦とスタッカートを組み合わせた練習も出来ますし、刻みながら移弦する練習も取り入れられます。
「出来る」はさらなる「出来る」につながる無限の可能性を秘めており、これに気がつかないのはもったいないことです。
つまり、「出来る」ことで「伸びしろが広がる」のです。
脳をだます
「出来る」=「伸びしろが広がる」というのは厳密に成り立つ式ではありませんが、これを無理やり意識することで、脳をだますことが可能です。
だまされた脳は「練習しなきゃ」とか「何が足りないのだろう」と考え始めるので、練習効率の大幅アップにつながります。
おわりに
出来ても出来なくても「伸びしろ」にこじつけるこのライフハックは非常に効果的な反面、相当自分を追いつめなければなりません。
もしかすると、精神的に辛くなるかもしれません。
ただ、そんな時は
「辛い」ではなく「面白くなったきたじゃねーの」
と言えば全く問題ないのであります。
それじゃだめじゃん、ヴィオラでポン! end.